看護師からフリーランスへ転職!自由と収入の両立法とは?

看護師 転職してフリーランスになった 体験談
  1. 病棟以外で生きる道がある──看護師9年目、私が転職してフリーランスになった理由とそのリアル
    1. フリーランス看護師という選択肢との出会い
    2. 私が実際に踏み出したステップ
    3. 最初の3ヶ月、不安定な日々の中で見つけた希望
    4. 現在の働き方とこれからの展望
  2. 看護師がフリーランスになるにはどうする?
    1. まずはフリーランス看護師の種類を知ろう
      1. 訪問看護・ツアーナース・派遣など多様な働き方
    2. 必要な資格と経験は?
      1. 臨床経験2〜3年が目安、開業届の提出も視野に
    3. 開業の手順と準備物
      1. 業務委託契約と保険・税金の管理がカギ
  3. フリーランス看護師の収入・働き方とは?
    1. 年収はどれくらい?相場と実例
      1. 専門性によって年収600万〜1000万も可能
    2. 働く場所とスケジュールの自由度
      1. 週3勤務や単発、在宅ワークも選択可
    3. どこで仕事を探す?営業やエージェント活用術
      1. 看護師向け求人サイトとSNSが主なツール
  4. フリーランスとして働く上での課題と解決策
    1. 社会保障や税金の問題をどう乗り越える?
      1. 国民健康保険・年金と確定申告のポイント
    2. 収入不安とトラブルを避けるには?
      1. 契約内容のチェックと収支管理が必須
    3. 孤独や情報不足を補う方法
      1. 看護師コミュニティや勉強会で仲間を作る
  5. フリーランス看護師で実現できる未来とは?
    1. 自由な働き方で心身ともに充実
      1. 「家庭・趣味と両立」「働く時間も自分で決める」生活
    2. スキルアップと収入の両立も可能に
      1. 専門性を活かした高単価案件の獲得例
    3. 将来的なキャリアの広がり
      1. 独立開業やコンサル業への展開も視野に

病棟以外で生きる道がある──看護師9年目、私が転職してフリーランスになった理由とそのリアル

「子どもと過ごす時間、これ以上削れないかもしれない」

私は30代後半、シングルマザーとして中学生の娘を育てながら、総合病院で9年間働いてきました。夜勤も多く、日中も委員会や記録に追われ、娘の「今日学校でね…」という話にきちんと耳を傾ける余裕もない日々。

そんなある日、体調を崩して入院することに。病室のベッドで「このままでいいのか」と初めて真剣に自分の働き方を考えるようになりました。

看護師 転職してフリーランスになった

フリーランス看護師という選択肢との出会い

復職後すぐ、転職サービスに登録。すると、担当者から「フリーランスで活動する看護師が増えていますよ」という言葉が。最初はピンときませんでした。訪問看護? 単発バイト? ライター? どれも未知の世界でした。

でも「娘との時間を大事にしたい」という軸に立ち返ったとき、それらが一番フィットする道に思えてきたんです。

私が実際に踏み出したステップ

  • 週3日の訪問看護ステーションに応募
    1日4件、高齢者宅を訪問。最初は怖かったが、1ヶ月で慣れました。
  • クラウドソーシングで看護師ライターに応募
    「未経験でもOK」の案件を中心に3件受注。納期はタイトだけど家で仕事できるのが魅力。
  • SNSで発信を始める
    自分の経験を投稿。今ではDMで仕事依頼が来ることも。

最初の3ヶ月、不安定な日々の中で見つけた希望

最初の3ヶ月は正直不安定で、月収は約20万円。しかも、訪問看護先でクレームをもらったり、ライター記事の修正依頼が来て泣きたくなったこともあります。

でも、病棟時代よりも「自分の時間」がある。そして「娘の声にちゃんと耳を傾けられる日々」がある。それが何よりの報酬です。

現在の働き方とこれからの展望

今では訪問看護とライターで月収30万円超。働く曜日も時間も自分で決められる生活。週に1日は完全オフにして、美容院やカフェにも行けるようになりました。

「看護師=病棟勤務」という枠を一度外してみると、可能性は思っていた以上に広がっていました。確かに最初は不安も多い。でも、サポートを受けながら一歩ずつ進めば、フリーランスという働き方は現実的で、何より自由です。

今後は看護師の経験を活かして、教育やメンタルケアにも関わっていきたい。病棟でしか生きられないと思っていた私でも、人生は変えられました。

看護師がフリーランスになるにはどうする?

フリーランス看護師になるには、まず働き方の種類や必要な準備を知ることから始まります。ここでは具体的なステップや基礎知識を順を追ってご紹介します。

まずはフリーランス看護師の種類を知ろう

訪問看護・ツアーナース・派遣など多様な働き方

まず代表的なのが「訪問看護」。看護師が個人宅を訪れ、必要なケアや医療的処置を行います。週2〜3日から働けることも多く、子育てや副業との両立にも向いています。

他にも、修学旅行やスポーツ大会などに同行する「ツアーナース」、1日単位で働ける「単発派遣」、そして医療記事や教材を執筆する「看護師ライター」など、病棟勤務以外にも活躍の場は意外と豊富です。

選択肢が多いからこそ、自分のライフスタイルに合った働き方を選べるのがフリーランス看護師の魅力です。

必要な資格と経験は?

臨床経験2〜3年が目安、開業届の提出も視野に

フリーランス看護師として働くために特別な資格は必要ありません。ただし、訪問看護やライターなどの仕事では、最低限の臨床経験が求められることが多く、目安として2〜3年の実務経験があるとスムーズです。

また、自分で契約を結んで報酬を得るスタイルが中心になるため、税務上「開業届」を提出して事業所得として扱うのが一般的です。これにより経費計上や青色申告のメリットを受けることが可能になります。

ただし、収入が一定以下の場合や副業として始める場合には、開業届を出さずに雑所得で処理することも可能です。迷った場合は税理士に相談すると安心です。

開業の手順と準備物

業務委託契約と保険・税金の管理がカギ

フリーランス看護師としてのスタートには、まず「開業届」の提出が第一歩。これは税務署で簡単に提出でき、ネットからも申請可能です。

次に必要なのが「業務委託契約書」。訪問看護ステーションやクライアントと取り交わす契約書で、報酬や勤務条件、トラブル時の対応などが記されています。書面でしっかり残しておくことで、トラブルの防止にもつながります。

また、会社員とは違い、保険や年金、税金の管理も自分で行う必要があります。国民健康保険・国民年金への切り替えや、確定申告の準備(帳簿・レシート管理など)も早めに整えておきましょう。

フリーランス看護師の収入・働き方とは?

フリーランスとして働く看護師の収入やスケジュールは、選ぶ仕事の種類や働き方によって大きく変わります。ここでは実際の年収や働く場所、仕事の探し方について詳しく解説します。

年収はどれくらい?相場と実例

専門性によって年収600万〜1000万も可能

フリーランス看護師の年収は非常に幅広く、月収10万円台からスタートする人もいれば、専門性を活かして年収600万円〜1000万円以上を稼ぐ人もいます。

例えば、ICUや救急経験のある看護師は高単価の訪問看護案件や医療研修講師などで活躍でき、案件単価が上がりやすい傾向にあります。また、看護師ライターとして企業案件を受ければ、1記事あたり1万円以上の報酬も十分可能です。

ただし、収入は自分の働き方や営業力にも左右されるため、「最初は控えめ、徐々に増やす」意識が現実的です。

働く場所とスケジュールの自由度

週3勤務や単発、在宅ワークも選択可

フリーランス看護師の最大の魅力は、働く時間と場所を自分で決められること。訪問看護の場合は週3日の勤務契約を結ぶことも可能で、残りの時間を家事や子育て、自分のスキルアップに充てることができます。

また、単発バイトなら「この日だけ働く」というピンポイント勤務ができ、シフトに縛られません。さらに、ライターやオンライン講師のような在宅ワークなら、家から一歩も出ずに仕事が完了します。

このように、スケジュールの組み方は自由自在。ライフステージに合わせた働き方ができるのも、フリーランスならではの利点です。

どこで仕事を探す?営業やエージェント活用術

看護師向け求人サイトとSNSが主なツール

フリーランス看護師として仕事を得るには、自分で動く「営業力」も重要なカギとなります。まずは看護師専門の求人サイトに登録して、訪問看護や単発派遣の案件をチェックしましょう。フリーランス向けの案件を紹介してくれるエージェントも増えています。

また、意外に侮れないのがSNS。実際に自分の経験を発信することで、DM経由で仕事の依頼が来るケースも珍しくありません。特にX(旧Twitter)やInstagramでは、看護師コミュニティが活発です。

さらにクラウドソーシングサイト(例:クラウドワークス、ランサーズ)で「看護師 ライター」などのキーワードで検索すると、初心者OKの案件も多数見つかります。

フリーランスとして働く上での課題と解決策

フリーランス看護師は自由な働き方ができる一方で、社会保障や収入の不安定さなどの課題も抱えています。ここでは実際に直面しやすい問題と、その対処法をご紹介します。

社会保障や税金の問題をどう乗り越える?

国民健康保険・年金と確定申告のポイント

会社勤めを辞めると、厚生年金や社会保険から外れ、国民健康保険と国民年金への加入が必要になります。保険料は全額自己負担となるため、収入が減ったタイミングでは痛手になることも。

また、フリーランスは自ら確定申告を行い、所得に応じた税金を納める必要があります。帳簿づけや経費の整理など、苦手意識を持つ方も多いですが、freeeやマネーフォワードといった会計ソフトを活用すれば、初心者でも簡単に処理できます。

一人で不安な場合は、税理士にスポットで相談するのもおすすめ。確定申告期だけ依頼することも可能です。

収入不安とトラブルを避けるには?

契約内容のチェックと収支管理が必須

フリーランス看護師として活動するうえで、「収入が安定しない」「突然仕事が切れた」といった不安はつきものです。こうしたリスクを軽減するためには、複数の収入源を確保することが有効です。

例えば、訪問看護とライター業を掛け合わせる、単発バイトを時々入れるなど、収入の柱をいくつか持つことで安定感が増します。

また、契約書をしっかり読み込み、「報酬の支払い時期」「キャンセル時の対応」「守秘義務」などの条件を明確に確認しましょう。トラブル回避の第一歩です。

さらに、毎月の収支を見える化し、必要な生活費・経費・税金を把握しておくことも大切です。収入が増えた月こそ、将来に備えて備蓄を心がけましょう。

孤独や情報不足を補う方法

看護師コミュニティや勉強会で仲間を作る

フリーランスになると、職場での同僚や相談相手がいない孤独を感じやすくなります。特に看護の現場での判断に迷ったときや、新しい仕事に挑戦するとき、「誰にも聞けない」状況はストレスの原因になります。

そんなときに活用したいのが、フリーランス看護師同士のオンラインコミュニティや勉強会。SNSやnote、オンラインサロンでは、実際に独立した看護師たちが経験をシェアしており、気軽に交流や情報交換ができます。

地域によっては、訪問看護師向けの定期勉強会やネットワークがある場合も。少し勇気を出して参加してみると、仕事のヒントや励ましが得られる場となるでしょう。

フリーランス看護師で実現できる未来とは?

フリーランスという働き方は、自由度が高いだけでなく、将来的なキャリアの広がりや自己実現にもつながります。ここでは、実際にどのような未来が待っているのかをご紹介します。

自由な働き方で心身ともに充実

「家庭・趣味と両立」「働く時間も自分で決める」生活

勤務シフトに縛られない生活は、家族との時間、趣味、自己投資に使える貴重な余白を生み出します。週に1日は完全オフにして、カフェ巡りやジム通いを楽しむ。そんな生活も、フリーランスなら現実になります。

また、突発的な用事や子どもの学校行事にも柔軟に対応できるのは、時間を自分で設計できる働き方ならでは。心と体にゆとりが生まれることで、仕事へのモチベーションや満足感も自然と高まっていきます。

スキルアップと収入の両立も可能に

専門性を活かした高単価案件の獲得例

フリーランスとして働きながらスキルアップを図ることで、より専門性の高い仕事や高単価案件へとシフトすることができます。たとえば、ICUや訪問看護の経験を活かし、医療研修の講師やオンライン講座の講師に抜擢されることも。

また、看護師ライターとしての実績が増えると、医療系出版社や企業メディアからの継続依頼も期待でき、1記事数万円の収入も目指せます。

フリーランスは「働きながら学び、学んだことを次の仕事に活かす」ことが可能な環境。資格取得やオンライン講座を活用しながら、自分だけの強みを育てていきましょう。

将来的なキャリアの広がり

独立開業やコンサル業への展開も視野に

フリーランス看護師としての経験を積んでいくと、さらに多様なキャリアパスが開けてきます。訪問看護の実務経験を活かして、自分で看護ステーションを立ち上げる人もいれば、医療系スタートアップでの監修やコンサルティングを手がける人も。

また、SNSで発信して影響力がつけば、講演会やセミナー、書籍執筆の依頼が舞い込むこともあります。こうした活動は「看護師」という職業の枠を超えた働き方として注目を集めています。

「病棟で働くだけが看護師の道じゃない」。フリーランスという選択肢が、未来の可能性を大きく広げてくれるはずです。

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